太陽光パネルの出荷シェアを世界レベルでみると、中国のジンコソーラー、トリナソーラーなどが2016年にトップを占めたが、米国カリフォルニア州に限定すると、どのようなランキングになっているだろうか?
カリフォルニア州は米国で、年間の新設と累積の両方で太陽光発電設置量が最も多く、米国太陽光設置市場の約50%を占める。2016年に同州では5GW以上の太陽光が導入され、そのうち住宅、商業・産業、そして公共用からなる分散型太陽光が約1.3GWを占めた。
分散型トップ2は米サンパワーと独ソーラーワールド
カリフォルニア州の電力市場は、民間の3大電力会社(Pacific Gas & Electric=PG&E、Southern California Edison=SCE、San Diego Gas & Electric=SDG&E)と、30社以上の地方自治体の運営する公営電力事業者からなっている。
数で見ると公営電力の方が多いものの、量的には3大電力会社が同州の80%の電力を供給している。今回は、これら3大電力のサービス管轄内に系統連系された分散型太陽光発電システムのデータ分析から見る、米カリフォルニア州における太陽光発電のランキングを紹介する。
まず、2016年にカリフォルニア州で分散型用に導入された太陽光発電システムのパネルメーカー別のシェアを見てみよう。ナンバーワンは米サンパワー、そして、独ソーラーワールド、そしてカナディアン・ソーラーが続く。日本の京セラはシェア6%で、6位に入っている。京セラの前後には韓国のLG電子とハンファ、そして現代重工となっている。
出所:the CSI Program Administrators, GRID Alternatives, the CA IOUS, and the CPUC |
住宅分野3位にRECソーラー、京セラは5位に
分散型市場のうち、住宅分野に絞ると、トップ2のサンパワーとソーラーワールドは同じだが、3位にはノルウェーに基盤を持つRECソーラーが入っている。京セラはシェア9%でランキングは5位になっている。...Read More Here