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March 12, 2020

米住宅太陽光・蓄電池の市場動向、「LG」「テスラ」が2強に ハリケーンに備え、蓄電池設型が2017年から倍増

 2019年の米国住宅用太陽光発電市場において、顧客はどのブランドを最も指定したのか?それは、韓国の大手企業グループである「L G」と、米国の電気自動車(EV)ベンチャーから成長している「TESLA(テスラ)」であった。
 米国での「蓄電池併設型太陽光発電」の販売、蓄電池のブランド評価、そして太陽光発電産業に携わる施工事業者の今後の事業戦略などのトレンドに関する調査結果が発表された。これは、全米 の太陽光発電施工事業者を対象としたアンケート調査で、米エネルギーセイジ(EnergySage)と米NABCEPが共同で実施した。
 米エネルギーセイジは、オンラインによる太陽光発電見積もりサービスを提供している。また、NABCEPとは「北米公認エネルギー実務者委員会(North American Board of Certified Energy Practitioners)」の略で、再生可能エネルギー産業に携わる施工業者などから構成される。
 調査の対象となったのは全米48州とワシントンD Cにわたる772の太陽光発電販売・施工事業者で、2019年12月末から2020年1月末にかけて実施された。ちなみに、この調査は今年で5回目になる。
 住宅用太陽光の購入を考えている消費者は、太陽光パネル、パワーコンディショナー(PCS)、そして蓄電池などの機器に対して、特定の趣向はあるのだろうか? 調査によると、消費者は前にも増して、積極的に太陽光発電関連機器の「リサーチ」を行っているため、機器に関する知識が高い。そのため、特定のブランドへの趣向・要求が増えていることがわかった。
 2019年最も指定されたブランドは、L Gとテスラ。L Gは太陽光パネルと蓄電池の両方で指名されているが、テスラは蓄電池のみでトップについた。3位の米エンフェーズと4位のソーラエッジは共にマイクロインバーターメーカーである。5位のパナソニックと米ソーラーパワーは共に高変換効率タイプの太陽光パネルで有名で、共に蓄電池を含めたトータルソリューションも提供する。つまり、消費者は、プレミアム価値のある機器を提供するメーカーへの趣向を見せている(図1)。..Read More Here
図1●2019年・消費者による住宅用太陽光関連機器のプランド評価
(出所:EnergySage)

January 16, 2019

米で導入進む「スマートインバーター」、太陽光の系統負荷を軽減 ハワイ州ではソーラーエッジがシェアトップ

Published at Nikkei Technology ---

系統接続には「スマートインバーター」が必須

 数年前から米国の太陽光業界では「スマートインバーター」、または「高度インバーター」という言葉をよく耳にするようになった。ちなみに米国の太陽光業界で使われる「インバーター(Inverter)」という呼び名は、国内でいう「パワーコンディショナー(Power Conditioning System:PCS)」を指す。
 実際、太陽光発電の累積導入量で全米トップのカリフォルニア州と、屋根上の分散型太陽光発電システムの普及率でナンバーワンのハワイ州ではすでに「スマートインバーター」の使用が配電網への接続に必須となっている(図1)。
図1●屋根置き太陽光発電システムが密集するオアフ島
(出所:J. Movellan)
[画像のクリックで拡大表示]
 太陽光発電用インバーターとDCパワーオプティマイザーのリーディングメーカーでイスラエルに本社を構えるソーラーエッジ・テクノロジーズ(SolarEdge Technologies)によると、「スマートインバーター」とは、直流(DC)を交流(AC)に変換し、通常の動作電圧および周波数条件からの逸脱時に、ダイナミックな有効電力・無効電力サポート、周波数と電圧のRT(Ride Through)機能、ランプ(出力の激変)制御、 外部からの命令、そして電力会社から他の機能を受け入れるコミュニケーション能力などの要素を持ち、自律的にグリッド(電力系統)サポートに貢献できるデバイスを意味する。 

分散型太陽光の急増が系統負荷に

 ハワイ州などでは、屋根上の分散型太陽光の急激な導入拡大が、集中型発電所からの送電を前提とした既存のグリッドインフラに大きなストレスを引き起こした。スマートインバーターは、今後の分散型システムの導入拡大において、グリッドへの追加投資によるアップグレードの必要性を軽減すると期待されている。
 2018年9月末時点で、ハワイ州では系統連系済みの分散型太陽光は7万7000を超え、総設置容量は731MWであった。ただ、「設置容量」が1GWにも満たないのに、これらの屋根置き太陽光は同州の再エネ「発電量」の36%を賄っている(図2)。
図2●ハワイ州における2017年の再エネの電源比率
(出所:Hawaii Energy State Office)
 分散型太陽光の導入が急激に拡大した2014~15年にかけて、太陽光発電システムが最も導入されているオアフ島の一部の配電網では、太陽光の発電量が昼間最低負荷を超えるだけでなく、最低負荷の2.5倍以上にもなる事態が生じた。このため、同州における分散型電源の急拡大による電力系統への影響が本格的に問題視されるようになった。...Read More Here

June 25, 2018

パナソニックとサンパワーが米市場でバトル!? 「ACモジュール」と米国内での増産を競い合う

Published at Nikkei Technology ---  米国で高効率の太陽光パネル(モジュール)メーカーと言えばサンパワー (SunPower)。日本で高効率パネルと言えばパナソニック。そんな2つのプレミアム・パネルメーカーが米国の住宅用太陽光市場でバトルを繰り広げようとしている。
 両社は「ACモジュール」と、米国国内でのセル(発電素子)・パネル生産に関してしのぎを削ることになりそうだ。

住宅市場で伸びる「ACモジュール」

 「ACモジュール」とは、太陽光パネル1枚ごとに超小型のインバーター(パワーコンディショナー=PCS)を背面に装着し、セルで出力した直流(DC)を交流(AC)に変換しつつ、MPPT(最大電力点追従)制御を行う技術だ。通常の直流を出力するモジュールに対して、モジュールレベルで交流に変換されるので、「ACモジュール」と呼ぶ 。
 クリーンテクノロジーリサーチ・コンサルティングの米GTMリサーチによると、2017年にマイクロインバーターは米国住宅用太陽光向けPCS市場で66%を占めていたという。
 パナソニックが今年2月にマイクロインバーター(超小型PCS)で先駆的なメーカーである米エンフェイズ (Enphase) と提携すると、発表した。パナソニックの「Nシリーズ」モジュールにエンフェイズのマイクロインバーターを取り付け、「ACモジュール」として販売するという。
 サンパワーも「ACモジュール」に数年前から力を入れている。同社は2014年にマイクロインバーターメーカーのソーラーブリッジ(SolarBridge)を買収した。同社の高変換効率のXシリーズモジュールとソーラーブリッジのマイクロインバーターを組み合わせた。Read More Here

October 6, 2016

米国で地域の設置事業者が扱うパネルとパワコンメーカーのトップ5は? パネルは韓国LG、パワコンは米SolarEdge社がナンバー1

Published at Nikkei Technology Online ---  現在、米Tesla社の買収で話題の米SolarCity社は、米国住宅用太陽光発電市場の販売設置量でダントツのナンバーワンである。その次はSolarCity社のように全国展開しているVivint社とSunRun社になっている。しかし、クリーンエネルギー関連のリサーチを行う米国GTM Research社によると、トップ3社の市場シェアは下がってきているという。同社のレポートによると、2014年第3四半期には53.4%あった3社合計のシェアが、2016年第1四半期には50%を切り47.5%まで下がった。

地域の事業者によるオンラインマーケット

 この背景には、地方、または地域に根付いた販売・設置事業者が成長し、シャアを伸ばしたことを意味する。

 米EnergySage社は、ネットで飛行機のチケットを買うように、「ゴー・ソーラー(太陽光発電の購入)」を手軽に行える。具体的にいうと、複数業者から見積もりを取れる便利なオンラインマーケットを提供している。同社のサイトは米国エネルギー省(DOE)からも推奨されていて、現在、米国50州中、30州に居住する太陽光発電の購入希望者とその地元の太陽光発電販売・設置事業者をつなぐマーケットとなっている(図1)。

 EnergySage社でコミュニケーションマネジャーを務めるNick Liberati氏によると、既に2万5000人以上が、このオンラインマーケットを通じて見積もりを取ったという。同社の統計によると、一件につき平均3社から見積もりを取ることが多いようだ。同社のサイトには、厳しい審査基準をクリアした、高い実績・評判を持つ地域の販売・設置事業者350社以上が参加している。しかし、米国住宅用太陽光発電市場において全国規模でビジネスを展開しているSolarCity社、Vivint社、SunRun社などは参加していない。

 同社は半年毎に、収集した見積もりデータを分析し「ソーラー・マーケットプレイス インテリ・レポート」として発表している。ここで興味深いのは、全国レベルで展開しているSolarCity社、Vivint社、SunRun社などのデータが含まれていないので、今後成長すると期待されている地域に密着した、または地方で強い中小規模の事業者の傾向が分かることだ。...Read More Here
地域の販売・設置事業者が取り扱うトップ5パネルメーカー
(出所:EnergySage社)

August 26, 2016

Japan’s First Floating Solar System with Microinverters Installed on an Irrigation Reservoir

Published at RenewableEnergyWorld.com --- On a farming reservoir in Fukuoka City, Fukuoka prefecture, 1,200 photovoltaic (PV) modules cover the water surface to generate electricity and additional revenues for the city. Many floating solar systems have been developed in Japan, but this 300-kW system, which became operational this July, is a bit different. This is the nation’s first floating solar system equipped with micro inverters.

Due to the steep topography, rivers are short in Japan; water flows out rather quickly to the sea. For this reason, a great number of reservoirs have been created for farming irrigation, specifically for rice paddies. It is estimated that there are over 190,000 reservoirs throughout Japan. Fukuoka city is not an exception. The city located on the island of Kyushu, the most southwesterly of Japan’s four main islands, has over 300 irrigation reservoirs.

Local governments maintain and operate these reservoirs, and they have been finding a way to reduce the cost of managing reservoirs. Floating solar systems can provide a viable solution: local governments can generate extra revenue by leasing the surface of reservoirs.

According to a city official at the Fukuoka City’s Department of Agriculture, Forestry, and Fisheries, last July the city issued a proposal for reuse options and a lease for a city-owned reservoir as part of a plan for effective utilization of the city’s assets....Read More Here

Japan’s first floating solar system with microinverters on Irrigation Reservoir
Credit: NEP Microinverter, Inc.

February 22, 2015

スマート化するパワコン、ハワイ州における太陽光発電の大量導入問題を解決

Published at Nikkei Technology ---  日本では、再生可能エネルギーの導入量の急速な増加に対応するため、出力を時間単位で制御する新たなルールの運用が始まった。これに伴い、出力抑制の対象となるすべての事業者に、パワーコンディショナー(インバーター)の遠隔制御機能の搭載が義務付けられた。

 同じように米国でも、パワーコンディショナーの高機能化が求められている。特に、分散型の太陽光発電システムの浸透率が高いハワイ州では、電力の安定供給に向けてパワーコンディショナーのスマート化が欠かせなくなっている。ハワイ州で最大の電力会社である米Hawaiian Electric Co. (HECO)は、パワーコンディショナーメーカーと共同で新しい基準作りに乗り出した。

Ehphase Microinverter Installation in Hawaii


接続申請が半減

 ハワイ州は他の州と違って、配電網に接続する分散型住宅用システムが太陽光発電市場の大部分を占めている。さらに同州は、電力網が独立していることから、他の州に余剰電力を送電する柔軟性がない。

 ハワイ州では過去3年間にわたって、分散型太陽光発電システムの導入量が急速に増加したことで、電力系統への悪影響が懸念されるようになった。例えば、9~17時の分散型太陽光発電システムからの電力供給量が、電力需要量を超える可能性がある。... Read More Here

October 28, 2014

太陽電池モジュールと資金が不足する「2016年問題」、北米最大の展示会「SPI 2014」で議論

Published at Nikkei Technology ---  太陽光発電関連の北米最大の展示会「Solar Power International(SPI) 2014」(2014年10月20~23日)が、米国ネバダ州ラスベガスで開催された。ネバダ州はカジノだけではなく、世界最大規模の太陽熱と太陽光の発電所があり、さらに電気自動車(EV)メーカーの米Tesla Motors社がLiイオン2次電池の工場「ギガ」の建設地に選んだ。

SPI 2014 in Las Vegas - General Session

 1万8600m2の展示会場には、世界25カ国から、計1600社が出展した。SPIは今年で11年目になり、年々規模が小さくなっている。しかしこれは、米国の太陽光発電市場が縮小しているのではなく、成熟期に入ったことを意味する。米国の太陽電池メーカーでEPC事業者(EPCは、engineering(設計)、procurement(調達)、construction(建設)の意味)でもある米Sun Power社や米First Solar社さえも、ここ数年ブースは構えていない。

 2000年代のSPIは、太陽電池メーカーやパワーコンディショナメーカーなど、ハードウエア系の最新技術や製品のお披露目の場であった。ここ数年は、施工を簡素化する架台や、システムの監視システム、顧客獲得を効率化するクラウドサービス、そして系統電力量の制御に貢献する蓄電池とそのソフトウエアなどが、展示の中心になっている。。。。See More Here

September 26, 2013

米国で急成長のマイクロインバータ、2013年に世界で約500MWを設置予定

Published at Nikkei Technology --- 米国では太陽電池モジュールの裏側に、ジャンクション・ボックスの数倍の大きさに納めたマイクロインバータと呼ぶ機器を設置する需要が急速に増えている。マイクロインバータは、既存の集中型パワー・コンディショナに代わり、出力の最適化からDC-AC変換までを各モジュールで実行するための機器である。モジュールからの出力は交流となり、集中型パワー・コンディショナを介さずに、そのまま電力系統へ接続できる。。。。Read More
Microinverter by SolarBridge