April 2, 2018

米銀行、初めて太陽光発電だけで「RE100」を達成 電力購入契約による再エネ調達が拡大

Published at Nikkei Technology --

130社を超えた「RE100」

 事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる国際イニシアチブ「RE100(再エネ100%)」に加盟する企業がこれまでに130社を超え、世界的に広がりを見せている。
 アップル、ゴールドマンサックス、グーグル、マイクロソフト、ナイキ、スターバックス、ウォルマートなどの米国企業が全体の30%以上を占め、世界のRE100活動をリードする。
  日本企業でもリコーを皮切りに、積水ハウス、アスクル、大和ハウス工業、ワタミ、イオンがR100に加盟した(関連記事)。
 RE100に加盟した企業はさまざまな方法で再エネを調達するが、太陽光発電のみでRE100を達成する企業も出てきた。米フィフスサード(Fifth Third) 銀行は、事業活動で消費する全ての電力を1基のメガソーラー(大規模太陽光発電所)から調達するために、発電事業者と電力購入契約(PPA)を結んだと発表した(図1)。
図1●フィフスサード 銀行はメガソーラーで「再エネ100%」達成
(出所:Fifth Third)
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1つのプロジェクトで「再エネ100%」

 フィフスサード銀行は、一つのプロジェクトから100%再エネを調達する企業として、フォーチュン500企業(米フォーチュン誌が年1回編集・発行する、総収入に基づいた全米上位500社のランキング)の中で初めての企業となった。
 さらに、太陽光発電のみで100%の消費電力をまかなうと公約した企業として、金融機関、および株式上場企業の中で初めての企業となった。
 フィフスサード銀行がPPAを結んだ発電事業者は、ノースカロライナ州を拠点に持つ米国でトップ5の太陽光発電デベロッパーである米サンエネルギー1 (SunEnergy1)である。
 サンエネルギー1 は 、ノースカロライナ州に2億ドルを投入し、出力80MWのメガソーラーを設計、建設、所有する計画である。フィフスサード銀行向けのメガソーラーの年間発電量は約194GWhで、一般家庭2万2000軒分 の平均年間電力消費量に相当する。同メガソーラーは今年後半期に完成予定である...Read More Here