January 21, 2020

2020年・全米新設電源の32%が太陽光発電! 合計284GWの発電事業用太陽光が計画中

太陽光と風力で76%

 今月発表された米国エネルギー省(DOE)・エネルギー情報局(EIA)の分析によると、2020年に42GWもの新設発電所が稼働を始める。そのうち、太陽光発電は32%、風力は44%と、なんと太陽光発電と風力で全体の76%(32GW)も占める。これらに続くのは、天然ガス火力でシェアは22%(9.31GW)で、残りの2%は水力とエネルギー貯蔵となっている。
 2020年に稼働を開始するとEIAが予測する発電事業用の太陽光は13.48GW。これは、2016年に実際に導入された8GWを大きく超えることになる。導入容量を州別に見ると、テキサスが22%、カリフォルニア 15%、フロリダ11%、そしてサウスカロライナが10%、と4州で半分以上の発電事業用太陽光の導入が行われる。
 ちなみに、EIAによると、42GWが新設される一方で、2020年に11GWの発電所が廃炉される予定である。廃炉される発電所を電源別にみると、石炭火力が51%、天然ガス33%、原子力が14%となっている(図1)。
図1●2020年に稼働予定の電源別発電容量の構成比
(出所:U.S. Energy Information Administration)

284GWもの太陽光が計画中

 EIAのデータは2020年内に稼働予定となっている発電事業用太陽光だけの出力であるが、DOEの研究所であるローレンス・バークレー国立研究所(LBNL)は、2018年末時点で系統連系申請中の発電事業用太陽光の計画導入量を発表した。それは、なんと交流(AC)ベースの連系出力で284GWに達する(図2)。...Read More Here
図2●2018年末時点で開発中の発電事業用電源の導入容量
(出所:Lawrence Berkeley National Laboratory)