June 3, 2013

太陽光発電の“正当な価格”が論点に、米国の余剰電力買い取り制度の現状

Published at Nikkei Technology --- 米国カリフォルニア州で開催された、住宅用太陽光発電システムの補助金に関する説明会での出来事である。参加者が「できるだけ多くの太陽電池モジュールを屋根に設置して、どんどん発電したい」と発言すると、講師は「お宅の電力消費量以上に発電しても、それほど得にはなりませんよ」と回答した。なぜだろうか。実は米国の住宅向け余剰電力買い取り制度は日本と大きく異なっており、売電で収入を得ることが難しいのだ。

日本では、10kW未満のシステムであれば余剰電力を全国一律38円/kWhで、10kW以上であれば全発電量を37.8円/kWhで買い取ってもらえる。しかしカリフォルニア州の住宅では、ある月に余剰電力が発生した場合、その時点で対価は支払われず、次の月に余剰電力量が繰り越される。... Read More