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February 7, 2018

「再エネ後進州」アラバマに72MWのメガソーラー稼働のワケ ウォルマート社の「再エネ100%」向けに建設、トヨタも続くか?

Published at Nikkei Technology Online ---  米国南部に位置するアラバマ州は、先月トヨタ自動車とマツダが合併新工場の建設を発表したことで、ようやく日本でも知られるようになったが、太陽光発電に関して全米でも遅れた「再エネ・後進州」と見られている。
 アラバマ州は気候変動対策の取り組みや、再生可能エネルギー導入の普及政策もほとんどない。実際、カリフォルニア、ノースカロライナ、アリゾナ州など太陽光発電の導入が活発な州では通常、発電用太陽光発電所の導入を促進する再エネ導入基準(RPS法)と分散型太陽光発電用のネットメータリング制度を整備しているが、アラバマ州にはどちらもない。さらに、同州では、太陽光発電を電力会社の送配電網に接続する際の系統連系も標準化されていない。
 米国太陽エネルギー産業協会(SEIA)のデータによると、2017年9月末までに累積49.3GWの太陽光発電が全米で導入されている。そのうち、カリフォルニア州は40%強の20.1GWを占め、一方、アラバマ州はわずか約0.2%で128MWにすぎない。
 そんな中、2017年末アラバマ州で連系出力72MW (太陽光パネル容量111 MW)のメガソーラー(大規模太陽光発電所)が稼働を始めた(図1)。
図1●ウォルマート社の再エネ調達で設置された連系出力72MWのメガソーラー
(出所:Swinerton Renewable Energy)

再エネ「利用」に5つの選択肢

 RPS法もなく、ネットメータリング制度もないアラバマ州でメガソーラーが設置された理由は、「再エネ100%」を目標に掲げる企業の「再エネ・ニーズ」に対し、地元の電力会社が応えなければならなかったからだ。...Read More Here

September 8, 2015

米国防総省が2025年までに再エネ3GWを導入へ、安全保障とコスト削減を両立

Published at Nikkei Technology ---  米国の陸軍、海軍、空軍、海兵隊の4つの軍を配下に抱える米国防総省は、2025年までに太陽光発電を含め出力3GWもの再生可能エネルギーの導入計画を掲げている。同省は、エネルギーコストの削減に加え、海外からの輸入燃料への依存度を減らすことで、エネルギーの安全保障と持続可能性を高める、というミッションを担っている。

 米国防総省は年間200億ドルをエネルギー調達に費やし、約50億ガロンもの石油を消費するという、世界でも最大規模のエネルギー多消費型の組織である。同省は2025年までに消費するエネルギーの25%を再生可能エネルギーで賄うというゴールを立てた。同省の配下である陸軍、海軍、空軍は、それぞれ2025年までに最低1GWの再生可能エネルギーを導入すると公約している。3つの軍を合わせると3GWになるわけだ。


Navy signs US largest solar deals with Sempra, Credit: US Navy

すでに再エネ比率は10%を超える

2015年5月に同省が発表したエネルギーマネジメントレポートによると、2014年度時点で、空軍は6.7%、陸軍11.3%、そして海軍は26.5%のエネルギー需要を再生可能エネルギーで賄っている。国防総省全体では12.3%になり、目標である25%の約半分まで達したことになる。

 2014年度時点で同省は、1130以上の再生可能エネルギーに関するプロジェクトを進めている。地熱発電が発電量では全体の約50%を占める。さらに、2014年に陸軍が60MWのバイオマスをフォートドラム(Fort Drum)基地に導入したことにより、バイオマスの割合が21%までに高まった。次に太陽光発電が11%を占める。太陽光は、米国内の基地に645のシステムを設置し、発電している。

 米国防総省の各組織は、軍事基地内に大規模・分散型発電所を建設する場合であっても、自らプロジェクトを所有せず、主にプロジェクトデベロッパーに開発・設置を委ね、長期間の電力購入契約(Power Purchase Agreement : PPA)を結ぶ。...Read More Here